匿名さん
■午前で終わり種目が減った運動会の大きな効果とは?「午前中で終わり」「騎馬戦廃止」運動会の変化は学校に何をもたらしたか|CHANTO WEB
組体操などのない安全なプログラムが組まれ、午前で終わる運動会。近年、小学校の運動会の形が変わりつつあります。運動会は誰の判断で開催し、プログラムはどのように決まるのか。今春まで小学校の校長を10年務めた田畑栄一さんにお聞きしました。
── 最近は、運動会が午前だけで終わったり、安全な競技しか行わなかったりと、運動会の形が変化しています。
田畑さん:運動会の形式の変更には、新型コロナウイルスの流行が影響しています。コロナ禍では、大きく2つの問題がありました。
接触を避けるため満足に練習ができないこと。運動会当日、お昼ご飯をみんなで食べられなくなったこと。運動会を中止する方法もありましたが、自粛により運動不足になっている子どもたちのためにも、時間を短縮して開催しようと視点を変えたんです。
── 時間を短縮してみてどうでしたか?
田畑さん:子どもの負担が減り、教職員にとっても働き方改革になりました。体育の授業時間内だけで練習を終えられて、他の科目の授業時間数を確保できるように。また、朝から晩まで行っていた予行練習もなくなり、子どもたちの疲労感がかなり軽減して、怪我も少なくなりました。
実施する種目が半減した分、教員の指導負担も減り、イライラしなくなりました。だから、「声が小さい!」「だらだらしない!」などと子どもたちを理不尽に叱ることもありません。いままで、いかに教育的ではないことをやっていたかが浮き彫りになりましたね。